『悪者は存在しない。優しさに助けられながらゴールを目指す』
このゲームの登場人物(動物)は、
道を教えてくれたり、家に泊めてくれたりと皆とても優しい。
嫌なことを言ってきたり、邪魔をしてきたりする存在がいないので、
読んでいる最中も一切ストレスを感じることがない。
疲れ切った社会人の自分には、それがとても暖かく感じた。
ネタバレを避けるため詳しい説明はできないが、
雪だるま達は皆ある思いを胸に抱いたまま溶けていってしまう。
しかし、登場人物たちの優しさがあるからこそ、
その溶けていく雪だるま達の悲しい記憶が胸を打つのだ。
その思いに触れながら、ひたすら「楽園」を目指したクリスの結末を、
どうか自分の目で確かめてもらいたい。