探索ホラーアドベンチャーゲームの翻訳

ゲームの品質管理分野で日本を代表する大手企業と協働。
品質管理の経験豊かな人員がプロジェクトをコントロールしながら、日本のサブカルチャーに造詣の深い各言語ネイティブが翻訳を務め、作品の持つ独特な世界観を世界のプレイヤーにお届けしました。

目次

案件概要

言語日 ⇒ 英・繁・簡・韓
サービス 翻訳、ネイティブチェック
対象インゲームテキスト
分量22万6,800文字程度

タイトル名霧雨が降る森
メディア・プラットフォームSteam
リリース日2022年11月16日
発売元Vaka Game Magazine
クレジット©真田まこと/ Vaka,Inc.

ご依頼主について

国内外のインディーゲームや個人の開発者を支援し、多彩な物語を全世界に発信している企業様です。

今回のプロジェクトは、人気インディーゲームのリメイク版制作。
あわせて全世界版もリリースしたいということで、ウィットワンに翻訳をご依頼いただきました。

プロジェクトの課題

  • 独特の世界観の再現

    本作の舞台は90年代、日本の小さな村で起こる物語です。
    独特の暗く不気味な雰囲気や、わらべ歌などの日本らしいモチーフを、どのように海外のプレイヤーに伝えるかが課題でした。
    日本語版では言葉遊びがあったり、漢字とひらがなの書き分けを行ったりと、言葉づかいのディティールが非常に重要な作品でもあります。
    ホラーゲームというジャンル性もあり、この雰囲気を再現できるかどうかが、成功の鍵を握っていました。
  • 翻訳対象箇所の切り分け

    個人の開発者様によってアマチュア向けゲーム開発ソフトで作られた作品は、大規模なチームによるプロジェクトとは開発方法が大きく異なります。
    本作では、テキストがゲーム本体のスクリプト内にすべて組み込まれており、翻訳対象箇所と対象外の箇所が同じスクリプトファイルの中に記載されていました。
    22万字を超える大作の翻訳において、翻訳担当者による目視での切り分けは翻訳漏れやスクリプトのエラーにもつながりかねません。
    どのように切り分けを行うかが大きな課題となりました。

Witoneのソリューション

  • 適切な担当者アサインと徹底した調査

    世界観の再現のためには、まずはこの世界観を感覚としてつかめなければなりません。「言語がわかる」だけではない、日本文化への深い理解が必要です。本プロジェクトの翻訳は、ゲームだけではなく日本の様々な文化・サブカルチャーに日常的に触れている担当者のみをアサイン。
    確実な作品理解をもとに翻訳ができるチームを構成しました。
    ひとつひとつのモチーフがどういったイメージを示唆しているのか、日本語の書き方の場面による些細な変化、そうした細部を見逃さず、翻訳に丁寧に反映していくことで、作品全体を貫く雰囲気を各言語版でも再現することができました。
    また同時に謎解きの要素も強い本作では、テキストだけを頭から読んで翻訳を行っても、あとから判明する隠された意味を取り落としたり、謎解きにおいて必要な情報が抜け落ちたりする危険性もありました。
    そのため、メンバーはリメイク前の作品やコミカライズにあらかじめ触れておいたほか、クライアント様からご提供いただいたサンプル版をプレイして録画。
    参照できる情報をすべて準備しておくことで、確実な理解のもとに翻訳を進めることができました。
  • 翻訳管理チームによる一元管理

    特殊なファイルを扱う中で、翻訳漏れや誤り、スクリプトの損傷などの問題を未然に防ぐには、徹底した事前準備と、進行中に問題が発生した場合のリカバリー体制が必要でした。
    そこでまず最初に行ったのが、管理経験の豊富な人員によるファイル分析です。
    いただいたファイルを徹底して確認し、クライアント様と連携しながら、翻訳箇所と対象外の箇所の切り分けを進めていきました。
    切り分け基準を明確にした後は、対象となる箇所の抽出を行ったファイルを別途作成し、そのうえで各翻訳チームに展開することで、全言語において混乱や間違いのないスムーズな業務進行を実現しました。
    また、事前準備だけでなく、翻訳進行中の管理も不可欠です。
    進行中は、一貫して管理チームがプロジェクトの監督を行い、翻訳チームの質問や相談の受け皿となったほか、ファイル内容の変更や新たなご依頼にも素早く対応。
    変化の多いプロジェクトでも、スムーズに業務を進行できました。

成果

  • 世界観の理解と再現を重視した、プレイヤーの印象に残る翻訳をご提供
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